「うちの子、なんで言うことを聞いてくれないんだろう…」そんなふうに感じたことはありませんか?犬や猫との生活において、「しつけ」はただのマナーやルールにとどまらず、心と体の健康を守るためにも欠かせない大切な要素です。
例えば、過度な吠えや噛みつき、トイレの失敗などの行動は、単なる性格の問題ではなく、不安やストレス、さらには身体の不調が原因となっていることもあります。これらの行動が続くと、犬や猫自身が疲れてしまうだけでなく、飼い主様の生活にも大きな影響を及ぼします。しかし、そうした悩みの多くは、適切な方法でアプローチすれば改善が可能です。
今回は犬や猫のしつけについて、重要性や動物病院でのしつけ相談の流れなどをご紹介します。

■目次
1.よくあるお悩みとしつけの重要性
2.一般的なしつけとプロに相談すべきケースの違い
3.動物病院でのしつけ相談の流れ
4.しつけ相談で多い質問と解決例
5.しつけと健康管理を両立させるための当院のアプローチ
6.まとめ
よくあるお悩みとしつけの重要性
飼い主様がよく直面するしつけの悩みとしては、以下が挙げられます。
・トイレトレーニング:決められた場所で排泄できない。
・散歩中の引っ張りや拾い食い:安全面で問題が生じる。
・無駄吠えや攻撃的な行動:近隣への迷惑や家庭内でのストレスを引き起こす。
これらの悩みは多くの飼い主様が経験しているものであり、専門家に相談することで解決できるケースが多いです。「どうしてうちの子は言うことを聞かないんだろう」と悩む前に、一度動物病院で相談してみましょう。
一般的なしつけとプロに相談すべきケースの違い
<ご自宅でもできる基本的なしつけ>
しつけの多くは日常のコミュニケーションの中で、飼い主様ご自身でも行うことができます。ご家庭で実践しやすい基本的なしつけは以下の通りです。
■アイコンタクトの練習
飼い主様の目を見る習慣をつけることで、信頼関係の基盤が築かれます。
■名前を覚えさせる
名前を呼ばれたら反応するように練習し、良い反応にはしっかり褒めてあげることがポイントです。
■トイレトレーニング
決まった場所で排泄できたときに褒めることで、その行動を定着させていきます。
■社会化トレーニング
人や他の犬、猫、さまざまな音や環境に慣らすことで、日常生活でのストレスを減らすことができます。
これらは、犬や猫の年齢や性格に応じて調整しながら、日常の中で少しずつ進めていくことが大切です。
<専門家のサポートが必要なケース>
一方で、行動の背景には健康面の問題がある場合や、ご家庭内でのしつけでは対応が難しい場合もあります。以下のようなサインが見られた場合は、動物病院に相談しましょう。
■攻撃性が強い・噛みつく
防衛反応だけでなく、痛みや不安が関係している可能性があります。
■過剰に吠える・夜鳴きが治まらない
外部の刺激に対して敏感すぎる状態や、神経系の不調が関与していることも考えられます。
■分離不安で留守番ができない
ストレスが強く、長時間の留守番中に自傷行為をしてしまうこともあります。
■トイレの失敗が急に増えた
内臓疾患やホルモン異常など、身体の不調が原因のケースがあります。
■しつけの効果が見られない、逆に悪化する
飼い主様が適切に対応していても改善しない場合は、しつけ方法が犬や猫に合っていない可能性があります。
このような行動には、医学的な視点からのアプローチが必要です。徳島にある当院では、健康状態と行動の両面から総合的に診断し、原因を突き止めたうえで適切な対処法をご提案します。
動物病院でのしつけ相談の流れ
<初診時>
初めて来院される際には、まず問診票にご記入いただき、犬や猫の生活環境やこれまでの行動履歴を詳しく伺います。日々の様子を確認することが、正しい診断やアドバイスにつながります。
<診察>
診察では、獣医師や行動学に詳しいスタッフが視診・触診を行い、必要に応じて検査なども実施します。そのうえで、「どんなときに吠えるのか」「トイレの失敗はいつから増えたのか」といった具体的な行動に合わせたアドバイスをご提案します。
<当院の特徴>
また、当院では動物行動学に基づいたトレーニングを学んだケアスタッフが在籍しており、獣医師と連携しながらサポートを行っています。しつけの進め方についても、飼い主様に無理のない形で取り組めるよう丁寧にご案内いたしますので、どうぞご安心ください。
しつけ相談で多い質問と解決例
しつけに関するご相談の中でも特に多いのが、以下のようなお悩みです。
■トイレトレーニングがうまくいかない
排泄場所の環境が影響していることが多く、トイレをケージ内に設置している場合は、レイアウトを見直すことで改善するケースがあります。
■散歩中に拾い食いをしてしまう
床に落ちているものへの興味をそらし、「口から離す」練習を繰り返すことが効果的です。
■無駄吠えをやめさせたい
吠える原因を特定したうえで、外部の刺激に慣らしていくトレーニングや、吠えなかったときにしっかり褒めてあげるポジティブ強化を取り入れることがポイントになります。
特に攻撃性や分離不安など、犬や猫にとって強いストレスとなる行動は、早期の対応が大切です。放っておくと状態が悪化してしまうため、気になる行動が見られた場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
しつけと健康管理を両立させるための当院のアプローチ
当院では、「健康」と「行動」の両面から犬や猫の生活をトータルにサポートしています。定期健診では体の状態を見るだけでなく、日常生活の様子や行動面についてもお伺いし、必要があればその場でしつけに関するアドバイスを行います。
また、行動の安定に寄与する避妊・去勢手術や、感染症の予防接種も積極的にご案内しています。これらは心の健康にもつながるため、しつけの一環としても重要です。
飼い主様には、犬や猫との信頼関係の築き方や、ご家庭でできるケア方法についても丁寧にお伝えします。ちょっとしたことでも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
犬や猫のしつけは、単なるマナーの問題ではなく、心と体の健康を支える大切なステップです。飼い主様だけで解決しようと抱え込まずに、専門家の力を借りてみましょう。
徳島にある当院では、行動と健康の両方に精通したスタッフが在籍しており、しつけの悩みに寄り添ったサポートをご提供しています。「どうしたらいいのかわからない」と思ったときこそ、ぜひ一度ご相談ください。
皆さまの大切な家族である犬や猫が、安心して暮らせるよう、私たちが全力でお手伝いいたします。
しつけに関するご相談やご予約は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
犬や猫、小動物(ウサギ、フェレット、ハムスター、鳥、ハリネズミ)など幅広い動物の診療を行う動物病院
『林獣医科病院』
住所:徳島県徳島市南島田町2丁目119-2