「最近、愛猫の目が赤い」「目やにが増えた」そんな変化に気づいたことはありませんか?
猫は痛みを隠す傾向があるため、目に不調があっても我慢してしまいがちです。そのため、飼い主様が気づいたときには、すでに症状が進行していることも少なくありません。
こうした目の異常でよく見られるのが「結膜炎」です。なかでも多いのが、猫ヘルペスウイルス(FHV-1)というウイルスが関与しているケースで、多頭飼育の環境では感染が広がりやすい傾向にあります。
このウイルスは、一度感染すると体内に潜伏し、免疫力が低下したタイミングで再発することもあります。感染力も強く、適切な治療を行わないまま放置してしまうと、角膜炎や視力障害など深刻なトラブルを引き起こす可能性もあります。
そのため、愛猫の目に少しでも気になるサインが見られたときは、できるだけ早めに動物病院を受診することが大切です。
今回は猫の結膜炎について、症状や診断方法、治療方法、自宅でのケアのポイント、当院の眼科診療の特徴とサポート体制などをご紹介します。

■目次
1.結膜炎の主な症状
2.こんなときは要注意!再発を引き起こしやすい環境とは?
3.診断方法
4.治療方法
5.ご自宅でのケアと再発予防
6.当院の眼科診療の特徴とサポート体制
7.まとめ
結膜炎の主な症状
結膜炎を引き起こすと初期には、以下のような症状が見られます。
・目の充血
・涙や目やにの増加
・目をしょぼしょぼさせる
・まぶたを頻繁にこする
進行すると、以下のような変化が見られることがあります。
・結膜(白目部分)の腫れ
・黄緑色で粘り気のある目やに
・角膜の損傷(角膜潰瘍)
・目を開けるのが難しくなる
特に、以下のようなサインが見られる場合は、結膜炎が進行している可能性があるため、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。
・目やにの色や量に変化がある
・目を開けづらそうにしている
・目を頻繁にこすっている
こんなときは要注意!再発を引き起こしやすい環境とは?
猫ヘルペスウイルスは、ストレスや免疫の低下によって再活性化する傾向があります。
以下のような状況が再発のきっかけとなることがあります。
・引っ越しや模様替えなどによる生活環境の変化
・新しい猫との同居
・季節の変わり目に体調を崩したとき
・飼い主様の不在時間が長くなったとき
猫は環境の変化にとても敏感です。小さな出来事でも体調を崩すことがあるため、暮らしに変化があったときは、体調の変化にも注意して見守りましょう。
診断方法
まずは診察時に、飼い主様から以下のような情報を伺います。
・症状が出始めた時期とその経過
・食欲や元気の有無
・ストレス源となる環境の変化があったかどうか
その後、以下のような検査を通して結膜炎かどうかを判断します。
・視診:目の充血や腫れ、目やにの状態など、外見上の異常を確認します。
・スリットランプ検査:専用の光学機器で目の細部を詳細に観察します。
・フルオレセイン染色:染色液を使い、角膜表面の傷の有無を調べます。
・シルマーティア試験:涙の量を測定し、乾燥が関与していないかを確認します。
治療方法
結膜炎の治療は、以下のように症状の重さや原因によって異なります。
<軽度の場合>
抗菌薬または抗ウイルス薬を含んだ点眼薬で治療します。
<重度の場合>
炎症が強く、角膜に影響が出ているような重症例では、内服薬や注射による全身治療を併用することがあります。また、角膜潰瘍などの合併症がある場合には、外科的処置が必要になることもあります。
慢性的に再発する猫では、長期的な治療計画と通院管理が必要です。
治療期間は症例によって異なりますが、数週間から長い場合は数か月にわたることもあります。通院は初期には週1回程度、その後は症状の改善に応じて間隔をあけていくことが一般的です。
ご自宅でのケアと再発予防
ご自宅でのケアは、治療と同じくらい大切です。以下の点を意識して日常的にケアを行ってください。
・獣医師の指示に従って、点眼の回数や方法を守る
・目の周囲についた目やには、柔らかいガーゼなどで優しく拭き取る
・静かで落ち着いた環境を保ち、急激な環境の変化は避ける
多頭飼育の場合は、感染拡大を防ぐため、以下の点にも注意が必要です。
・発症した猫はできれば隔離する
・食器やトイレ用品などの共用物はこまめに消毒する
・他の猫にも異常がないか定期的にチェックする
また、目の異常を早期に見つけるためにも、定期的に健康診断を受けることが大切です。
当院の眼科診療の特徴とサポート体制
当院では、目の病気に対して、以下のような専門性の高い診療体制を整えています。
・スリットランプや染色試験など、眼科専用の検査機器を完備
・猫に負担をかけないよう配慮した、丁寧で正確な検査
・眼科に関する知識と経験が豊富な獣医師が診療を担当
・慢性症例や合併症にも、飼い主様と相談しながら対応
また、「猫と飼い主様の幸せを守ること」を大切に、一人ひとりに寄り添った対応を心がけております。初めての方でも安心してご来院いただけるよう、スタッフ一同、丁寧にサポートいたします。どんな小さなご不安でも、お気軽にご相談ください。
当院の眼科診療の症例についてはこちらから
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まとめ
猫の結膜炎は目の違和感や涙、目やになど、ささいな症状から始まることが多いですが、放置すると視力障害など重大な合併症を引き起こす可能性があります。
そのため、「少し様子がおかしいな」と思った段階で動物病院に相談することが大切です。当院では、徳島地域で信頼される眼科診療を提供し、猫と飼い主様の毎日が安心で穏やかに過ごせるようサポートしています。
愛猫の目の健康について不安や疑問がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。大切なご家族の一員が、毎日を快適に過ごせるよう、全力でお手伝いいたします。
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