飼い主様は、愛犬や愛猫の目の健康についてどのくらい気にかけていますか?
犬や猫の目には、さまざまな病気が起こることがあります。その中でも注意が必要とされているのが「緑内障」です。緑内障とは、眼圧(目の内部の圧力)が高くなることで視神経に負担がかかり、視力に影響が出ることがある病気です。進行すると視力の低下や失明につながる可能性もあります。
犬や猫は痛みを我慢する傾向があり、飼い主様が異変に気づいたときにはすでに病気が進行していることも少なくありません。そのため、日頃から愛犬・愛猫の目の状態を注意深く観察し、早めに異常に気づくことが大切です。
なお、犬と猫では緑内障の発症頻度や特徴が異なります。犬は特定の犬種で遺伝的に発症しやすい傾向があり、比較的よく見られる病気ですが、猫ではそれほど多くはありません。ただし、猫の場合は高血圧や慢性腎臓病と関連して緑内障を発症することがあり、発見が遅れることが多いのが特徴です。
また、人の緑内障と犬や猫の緑内障では、発症の仕方や進行のスピードに違いが見られることがあります。人では、眼圧が慢性的に上昇し、長い時間をかけて視神経が徐々に障害されていくケースが多いとされています。一方で、犬や猫の場合は急性に発症することもあり、進行が早く、短期間で視力に影響が出ることがあります。そのため、飼い主様が日頃から小さな変化に気づき、必要に応じて動物病院へ相談することが大切です。
今回は犬や猫の緑内障について、症状や診断方法、治療法、そして日常ケアのポイントなどを詳しく解説します。

■目次
1.犬や猫の緑内障の症状とサイン
2.日常的にチェックすべきポイント
3.緑内障の診断方法
4.緑内障の治療法と予後
5.徳島にある当院での眼科診療の特徴
6.犬や猫の目の健康を守るための日常ケア
7.まとめ
犬や猫の緑内障の症状とサイン
緑内障の初期症状としては、以下が見られます。
・目の充血
・眼球の膨張
・目がショボショボしている
・目をこする
犬の場合、柴犬やシーズー、アメリカン・コッカー・スパニエルなどは遺伝的に緑内障を発症しやすいことが知られています。これらの犬種を飼っている場合は、特に注意が必要です。
猫は犬ほど緑内障を発症する頻度は高くありませんが、慢性腎臓病や高血圧、ウィルス、腫瘍が原因で発症することがあります。特にシニア期に入った猫では、定期的な健康診断とともに目のチェックを行うことが推奨されます。
日常的にチェックすべきポイント
飼い主様が日常的にチェックすべきポイントとして、以下のような症状が挙げられます。
・目が赤く充血している
・眼球が大きく膨らんでいるように見える
・瞳孔が開いたまま戻らない(黒目の部分が通常より大きく見える)
・涙が異常に多く出る
・目を頻繁にこする、または片目をつぶっている
このような症状が見られた場合、緑内障の可能性があるため、すぐに動物病院を受診しましょう。特に、目の痛みが強い場合は早急な対応が必要です。
緑内障の診断方法
動物病院では緑内障の診断を行うために、主に「眼圧測定」や「眼底検査」を実施します。
<眼圧測定>
専用の機器を用いて眼圧の数値を測定し、基準値よりも高くなっているかを確認する検査です。眼圧が上昇している場合、視神経に負担がかかり、失明のリスクが高まります。
<眼底検査>
視神経の状態を詳しく調べることで、緑内障の進行具合を判断します。この検査は、症状が出る前の早期発見にも有効です。特に、緑内障のリスクが高い犬種や高齢の犬や猫は、定期的に検査を受けることが推奨されます。
眼科診療を受ける際は、専門的な眼科検査が可能な動物病院を選ぶことが大切です。眼科疾患に詳しい獣医師が在籍している病院や専門医と連携した診療体制を整えている病院では、より精度の高い診断と治療が受けられます。
緑内障の治療法と予後
緑内障の治療法は、症状の進行度によって異なります。
初期段階では、点眼薬や内服薬による治療が中心となり、眼圧を下げることで視神経へのダメージを軽減します。早期治療を行うことで、視力を保てる可能性が高くなります。
しかし、病状が進行すると、手術が必要になることもあります。手術には、レーザー治療や房水(目の中の液体)の流れを改善する排水手術などがあります。
緑内障は進行性の病気であるため、治療を継続し、定期的な検診を受けることが非常に重要です。
徳島にある当院での眼科診療の特徴
徳島地域では、眼科専門診療に対応できる動物病院が限られています。当院では、専門的な設備を整え、緑内障をはじめとする眼科疾患の診療に力を入れています。
眼科疾患に詳しい獣医師が在籍し、必要に応じて専門医と連携しながら診療を行っています。また、飼い主様とのコミュニケーションを大切にし、治療方針を一緒に決めていくことを心がけています。
治療を進める上で不安なことがあれば、どんな些細なことでもご相談ください。
犬や猫の目の健康を守るための日常ケア
飼い主様ができる目のケアとして、まずは日々の観察が基本となります。
特に、目やにのチェックは重要です。黄色や緑色の目やにが出ている場合は、感染症や炎症の可能性があるため、早めに動物病院を受診してください。
また、目の周りの被毛を清潔に保つことも大切です。涙やけが気になる場合は、専用のケア用品を使用し、優しく拭き取るようにしましょう。
ほかにも、処方された点眼薬をしっかりと投与することも重要です。うまく点眼できないと治療効果が得られないため、点眼方法も獣医師に相談しましょう。
まとめ
犬や猫の緑内障は、早期発見・早期治療が何よりも重要です。目の充血やショボショボしている様子など、少しでも目の異常を感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
当院では、徳島地域で専門的な眼科診療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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